東大寺(奈良市)造営にあたり行基は、喜光寺(奈良市菅原町508)の本堂を参考にしたという伝承があります。このため、この本堂は大仏殿の「試みの堂」と呼ばれています。
境内に大きな鉢が並び、100種200株のハスが大輪の花をつけます。早朝に開き、正午過ぎには閉じてしまいます。
池中蓮華大如車輪青色青光黄色黄光赤色赤光白色白光。阿弥陀経には、こうあります。「極楽の池には蓮が咲いている。大きいものは車輪ほどある。青、黄、赤、白の光を放っている」という意味で、寺がハスを大事にする理由がそこにあるのです。
「西円寺青蓮」は、めしべがグリーンがかった青。「舞妃蓮」は花びらがねじれながら開き、閉じます。「大賀蓮」は先端がとがっていて面長。「ミセス・スローカム」は出遅れても巻き返し、結局は先陣を切って咲くそうです。(S)=2006年7月15日撮影