室生寺(奈良県宇陀市室生78)は人気のある寺です。とは言っても、私が最後に訪れたのは2000年のことで、再々参拝してるわけではありません。
便利な場所にあるわけではありません。しかし、その分だけ静かで、それも寺の魅力になっています。「女人高野」と言われましたが、そのイメージも良い方に影響しているでしょう。小柄とも言える五重塔も、そのイメージに会います。
横幅の広い石段を登ります。光明堂を経てへ。ここに私の大好きな十一面観音が安置されています。中央は釈迦如来。向かって右に薬師如来、地蔵菩薩が並びます。左側に文殊菩薩、その次が十一面観音。
カモメ型のまゆ、ふっくらしたほお、おちょぼ口。胸から飾りをたくさん下げています。平安時代のもので、ぽっちゃり顔が優しさを感じさせます。(S)=2000年絵9月30日撮影