奈良市の春日大社(奈良市春日野町160)の参道から、志賀直哉旧居(奈良市高畑町1237-2)に抜ける道があります。春日原生林の一部で、「下の禰宜道」という名前がついています。かつては、春日大社の禰宜(神官)が、住んでいた高畑から通った道なので、名づけられました。
その道にはもう1つニックネームがあります。「ささやきの小径」です。木に囲まれた心地良い道で、アセビもたくさん生えています。人の行き来はそれほど多くはありません。奈良市の中心部からほど近い場所に、こんな自然の中の道があるのは、ありがたいことです。時には鹿の歩いています。(S)=2019年1月3日撮影