友人が水彩画の個展を開き、遊び仲間で見に行きました。作品の中に四天王の中の広目天がありました。それならばと、画廊を出た後、みんなで東大寺の戒壇堂(奈良市雑司町406−1 )の広目天を訪ねることにしました。
作品の広目天は、東大寺本堂のものを描いたと言っていました。しかし、人気のある戒壇堂の方を選んだのです。
堂の中に入ると、真ん中に多宝塔があります。中には小さな釈迦如来と多宝如来が安置されています。多宝塔の周りが、塑像の四天王。その中の広目天は筆と紙を持ち、厳しい表情を見せています。興福寺の阿修羅、新薬師寺の十二神将の中の婆娑羅などと並ぶ奈良の仏像のスターです。
堂内は撮影できないので、外の風景です。白い小石が敷き詰められていて、一角にはナンテンの赤い実。センダンの木がクリーム色の実をつけていました。(S)=2019年1月12日撮影