naradaisukikurabu’s blog

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安堵町のイグサ

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 奈良県安堵町役場の付近を、ノンビリと歩いていました。幅2メートル弱、長さ10メートル弱の水を張った田のような場所で、男性が農作業をしていました。その“田”には、緑色で細長い植物が生えていました。

 男性に声をかけると、イグサでした。イグサは畳の原料ですが、面積が狭いのが気になっていると、灯芯を作るのだと教えてもらいました。

 イグサの茎の中に白い芯が通っていて、それを灯芯にするそうです。そういえば、今でも寺では油を燃やす時に、イグサの灯芯を使うということを聞いたことがあります。

 安堵町では灯芯のためのイグサ作りの伝統がありましたが、今ではほとんど作っていないとか。この男性は灯芯を守る会の世話役をしていました。狭いスペースで、伝統を守ろうとする気持ちに感服して、しばらく話は続きました。(S)=2018年04月16日撮影