奈良国立博物館(奈良市登大路町50)である正倉院展は、奈良の秋の風物詩です。今年は70回目で、例年のようにのぞいてみました。
チケットやチラシに使われたのは、夜光貝や海ガメの甲羅を使った螺鈿(らでん)の箱です。やはり螺鈿の銅鏡とともに、美し色を見せます。親しみがわくのは、スリッパの「ような形のくつです。足先を覆う部分に花のような模様がついていて、可愛らしい感じがします。トルファンに似た似たくつがあると、説明にありました。
楽器も身近なので、目が止まります。3弦の琴、12弦の新羅の琴、緑など二彩の鼓が出ていました。赤い色のスカート、金属の装飾品も、見ていて楽しいものでした。(S)=2018年11月1日撮影