日本三大荒神という言い方があります。兵庫県宝塚市の清荒神、奈良県野迫川村の立里荒神と、笠山荒神社(奈良県桜井市笠2415)です。3つのうち2つが奈良にあるのは、おもしろいことです。
荒神は竈(かまど)神として古くから信仰を集めています。初めて火を起こし、ものを煮て食べることを教えた土祖神が、笠荒神の祭神の1つになっているからです。
車で山を登っていきます。静かな森の中に神社はあります。近くでは地域おこしでソバを栽培し、笠ソバとして食べさせる店もあり、人気を集めています。(S)=1999年8月12日撮影