奈良市・ならまちの軒下には、「身代わりさる」と呼ばれる赤いぬいぐるみがぶら下がっています。
「庚申(こうしん)さん」のお使いの申(さる)をかたどったお守りで、赤と白の丸い形をしていています。魔除けを意味し、災いを代わりに受けてくれるので、「身代り申」と呼ばれます。
奈良町資料館で以前、さるに関する興味深い説明を読んだことがあります。大英博物館にさるがあるそうですが、13世紀に中国・敦煌(とんこう)からイギリスに持ち帰ったものだとか。奈良は「シルクロードの終着点」と言われることがありますが、それを裏付けるような話だと思います。
ならまち象徴でもあるさるを、いくつか紹介します。(S)=2018年7月7日撮影