誰もが知っている世界遺産の法隆寺(奈良県斑鳩町)です。訪ねるたびに、飛鳥時代の五重塔、金堂が残っていることに感謝します。以前、作家の永井路子さんが「私が来るまでよくぞ待っていてくれた」といったニュアンスの文章を書いているのを読んだことがありますが、同じ思いです。
3つの場所のセット券(1500円)を買って、まず五重塔、金堂のある西院伽藍(がらん)。金堂には釈迦三尊像が安置されています。次に夢違観音、玉虫厨子(ずし)、百済観音など国宝、重文がずらりと並ぶ大宝蔵院へ。最後に夢殿で、公開中の救世観音に手を合わせました。
1500年も前の世界に入り込みます。京都ほど人が多くないので、心が落ち着きます。(S)=2018年4月16日撮影