仏隆寺(宇陀市榛原赤埴1684)は秋のヒガンバナで知られています。秋の彼岸のころ、山門へ登る狭い石段の横に、赤い帯ができます。
石段の中ごろに、大きな桜があります。推定の樹齢は900年。「千年桜」とも呼ばれます。寺の奥さんの話では、幹に何かを刺して調べれば樹齢がわかるらしいのですが、それをすると木が枯れてしまうのだとか。
でも、寺の歴史の長さや、千年を過ぎた杉があることから、名前通りの樹齢の可能性はあるかもしれません。幹の根元はごつく、地上1メートルで、四方八方に枝分かれしています。山桜と江戸彼岸の雑種らしく、山桜の特徴も残しているので、あまり華やかさはありません。花も小さく、その慎ましさも好ましい印象を与えます。(S)=2005年4月14日撮影