東吉野村木津(こつ)の国道際に、ちいさな寺があります。宝蔵寺です。そこに目をひくしだれ桜があり、1991年に村の天然記念物に指定されました。
幹周り3.63メートル。高さ10メートル。東西、南北10メートル。幹あ太いままどスッと伸びて、突然切れています。雷にあられたのでしょうか。
太い幹から細い枝が垂れ、花をつけていました。石垣の上に立っている根の部分を超えて下に伸びていました。幹は空洞の部分がありますが、白い花には勢いが残っています。生きてきた迫力、意地が感じられる桜です。
同じ境内に、接ぎ木で2世を育てていました。10年あまり前に訪ねた時、35年になっていました。きれいなドーム型をしています。(S)=2005年4月14日撮影